今回は、現在の住居から住み替えること自体が、本当に幸せにつながるのかを再検討してみましょう。
尚、今回は賃貸住宅と持ち家(マンションも含む)の比較という形で両者の短所と長所を考えてみます。
まず、賃貸住宅の最大の長所としては、「気軽さ」という点につきると思います。近所つきあいもあまり煩わしさを感じることはありませんし、万一、環境に不満を感じても手軽に別の場所に住み替えをすることが可能です。
賃貸住宅の長所として「リーズナブル」をあげる方もいらっしゃいますが、この点については、じつは疑問です。
なぜなら、短期間(15年未満)そこに住むだけという方(転勤が予想されたり、将来的には同居する予定の方等)はともかく、長期的な住処(すみか)として考えるならば、同面積、同条件の住宅であれば、維持費や固定資産税等の諸経費を加えてみても、借りるより、買った方がリーズナブルな場合が多いと言われています。このところの詳しい説明は、次の機会にさせていただきたいとおもいます。
賃貸住宅の最大の利点が「気軽さ」であれば、短所としては「自由がない」があげられるかと思います。
借りているという手前、そこを自分にあった生活空間にするには、やはり、何かと制約を受けることになります。また、持ち家の最大の利点はそこだと考えます。
持ち家の最大の短所は「容易に住み替えできない」点です。バブル期ならいざ知らず、今、不動産を購入して、気に入らないからといって容易に買い換えようというわけにはいきません。
こうして原稿を書きながら、会員の皆様が、まさに、一発勝負の住み替えに成功する為、鵜飼不動産が何かの役に立てればと、切望してやみません。
もう一つ、持ち家の利点として、「将来の生活基盤の安定」があげられます。
例えば、賃貸住宅の場合だと、一家の大黒柱であるご主人(奥様?)にもしものことがあれば、生活に支障があるのはもちろんのこと、住処を失い路頭にまよう事も十分に考えられますが、持ち家の場合、例えローンが多額に残っていても、ローンに対し、たいていの場合は保険を掛かけますから、その先は一銭も返済する必要がありません。
しかも、銀行などのローンの場合、その保険金も銀行が負担してくれますので、購入時に金銭的な負担もありません。万一の場合でも、すくなくとも住処を失って路頭に迷うのだけは防げるというわけです。
結論をいいますと、現在、賃貸住宅お住まいの方でも、万一の場合、身を寄せる所があり、現在、住生活に不自由を感じない方の場合は別に購入する必要は特になく、15年以内に転勤等で住み替えするおそれのある方などは、よほど資産価値が下がらない物件以外は買わない方がいいのだと思います。
それでも、現在の住生活に不自由を感じる方や万一のために備えたい方は、どんな生活を求めて住み替えするのか、この期間に十分検討していただき、一発勝負の住み替えをどうか是非、成功させてください。
じっくりと検討する皆様をこれからも鵜飼不動産は応援してまいります。
(部長)