マイホームを手に入れるまでに、大抵の人が 3つの段階(ステージ)を経てそこにたどりつきます。この、3つの段階について考えてみましょう。
第1段階 夢を膨らませるステージ何かのきっかけで初めてマイホームを探すことを行動に移す時期です。
例えば、仲の良いお隣さんが、家を買って引越ししてしまったり、新聞で公庫の金利が上がるのを読んでしまったり、CMで「今が買い。」と言うのを聞いたり(これは例外!)、何はともあれこの段階はどんな人にも前触れもなく訪れます。
皆様にも思い当たるふしがあるのではないでしょうか。まさに晴天の霹靂って感じで雷に打たれたかのごとく、いきなり行動に走ります。
頭に描いているのは、正に、夢のマイホーム!広々とした敷地に、最高のロケーション。
また、人によっては誰もが驚くような超破格値の掘り出し物。思い描いているイメージぴったりの掘り出し物に出会うまで探して探して探しまくります。
この期間が大体1、2ヶ月。根性のある人で半年ぐらいでしょうか。
結局、大半の人が思いどおりの物件が見つけられず、または、予算的に無理があったりして、どんどん夢が失望に変わり、この時期が終わります。
第2段階 マイホームを一時中断するステージ差し迫ってどうしてもマイホームを手に入れる必要のない方は、現実からどうしても目をそらしてしまいます。
妥協すべき点を探そうと思っても、家族の意見がまとまらず、波風を立てるくらいなら、いっそ、先送りして差し迫ってから考えればいい。
そんな思いで、マイホームの計画自体がトーンダウンしてしまうターム。
第3段階 現実的に住み替えを考えるステージこのタームを迎えるに至っては、大抵の方が割と差し迫った状況に追い込まれています。
例えば、お子様の入学や結婚、ご自身の年齢、立ち退き等。自分の理想よりも、時間が優先して、限られた時間内に決めざるを得ない状況のなかでその時手に入れられる物件の範囲の中で最善の選択をしようとします。
お客様のなかには早いタームでまさに衝動的にマイホームを購入される方もいらっしゃいます。夢の物件、格安の物件といきなり出会う。そんな人たちが間違った選択ばかりをしている、というわけではありません。
中にはほんとの掘り出し物を「見た!買った!」と契約される方もいらっしゃいます。
ただ、ほとんどの方は夢の物件も、格安物件も、物件の知識が乏しいために軽い錯覚をしていて、実はごく平凡な物件であることが多いのです。
実際にはほとんどのお客様はとても現実的で、慎重に行動されています。
衝動買いはせず、じっくり考えていらっしゃいます。
では、物件を選ぶ基準はどこに置いて探すべきでしょうか。
基本的に、安さを主眼に探すのはあまりお勧めできません。下がり相場の現在では買った物件より安い物件が近所で出てくる可能性が常にあります。そうなったとき、その不動産を購入した理由の大半が失われてしまいます。
やはり、自分達が気に入ったかどうか、そこに決断の主眼を置くべきだと思います。
そうした中で、これという物件と出会い納得できるためには十の物件から選ぶより千の物件から、ということになります。当社はそれだけの情報を提供できるのが仲介業として最低限のサービスだと思っています。
(部長)