PML 【ぴーえむえる】「Probable Maximum Loss/予想最大損失率」の略。 元々は保険業界で使われてきた指標で、米国で火災保険における保険情報の一つとして生まれた後、地震保険などの巨大災害のリスク評価でも用いられるようになった概念をいう。 建築・不動産業界で一般的に使用されているPMLの定義は、「対象施設あるいは施設群に対し、 最大の損失をもたらす再現期間475年相当(50年間で10%を超える確率で襲ってくると予想)の地震が発生し、 その場合の90%非超過確率に相当する物的損失額の再調達費に対する割合」と、非常に難解なものとなっている。 このPMLが10%に満たない場合、予想される被害は「軽微な構造体の被害」にとどまるが、PMLが60%を超えた場合は、「倒壊の可能性が高い」となる。大地震の可能性が叫ばれる昨今、不動産の物件価値を左右する要素として、PMLはますます注目を集めていくことになるだろう。 |
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